エンタメノート

自分用のメモです。

海外ドラマ寸評

名作と呼ばれるものを適当に見ていった結果。

メンタリスト

  • メンタリストというものが何たるかを描く海外ドラマ。
  • といいつつ、メンタリストの能力を事細かに説明するわけではないので、コールドリーディングあたりの前提知識はあったほうが面白い。あ、ここであれを把握したな、みたいに推測したり。
  • テンポがよく単話も面白いので息抜きに安心して観られるクオリティの高いドラマ。吹き替えも良い。
  • ただ、メインルートのVSレッド・ジョンは1シーズンで2,3話分しか進まず、もどかしい。組織のスケールはでかいがその正体は精細に欠ける。シーズン3のアイツのほうがなんかカリスマあったし。エンディングは良かった。
  • とはいえ、全シーズン見る価値あり。海外ドラマにハマった一因。

プリズン・ブレイク

  • まあ鉄板どころ。刑務所からの大脱走とその後の陰謀との戦いを描く。メンタリストとは打って変わって、全てのシーズンで視聴者の焦燥感を駆り立てる作りのドラマ。すごく長いが最後まで楽しめる。
  • 割と運で何とかなってるところも多く説得力には欠ける展開もあるが、いつ誰が死ぬか分からない緊張感はGANTZにも通じる。
  • 終わり方はまあよかったかな。もう少し普通に幸せになっても良かったのでは、という感じはあるが。
  • メンタリストと違って一話見る毎に結構疲れるガッツリしたドラマ。

シリコン・バレー

  • シリコン・バレー・ミームてんこ盛りのドラマ。ギークたちがのし上がる感じ。吹き替えのあるシーズン3まで。
  • エンジニアにとってはあるあるネタが豊富かつ、シリコンバレーならではのスケールのでかいスケールアップを追体験できて楽しい。日本にはこんな羽振りのいい投資家なかなかいないもんね。
  • 安心して観ていられるが、展開のアツさは若干低め。まあ、ギークらしくていいけどね。

SUITS

  • 弁護士ドラマ。主人公の二人組がイケメン。
  • アメリカの(多分)リアルな弁護士事情が見れる感じ。
  • うーん、話自体は名作と言われるだけあって面白いんだけど、そんなに特筆すべき点がなく、続けて見ようという気が起きづらかった。シーズン2の途中まで。もう少し観ていると何かあったんだろうか。

ブレイキング・バッド

  • 鉄板どころ。高校の科学教師がドラッグ王になって道を踏み外していくドラマ。
  • プリズン・ブレイク系の、次の回が待ち遠しいスリリングな作品。のめり込ませる力がある。登場人物が魅力的で、悪役にも美学がある。
  • 細かい描写に定評があり、多くを語らない。伏線も小ネタも多く、微妙な表情一つで心情の変化を語る。作り方が本当に上手く、学ぶ点が多い。
  • こういう道を踏み外していく系の作品はラストに至るまでの「どこが分岐点だった?」という問いが重要になる。ラスト直前や一話前で「あの判断こそがいけなかった」となる作品は二流。ブレイキング・バッドは全ての選択において「こうせざるをえなかった」という説得力を持ち、では何もしなければよかったのか?と聞かれれば、主人公のウォルターは(彼の考える)男になりえずガンで死んでいくだけなので、それも(ベターかもしれないが)ベストな選択とは言い難かった*1。この必然性が、作品を何重にも深みのあるものにする。
  • 今はベター・コール・ソウルをリアルタイムで追跡中。大衆向けからより落ち着いた雰囲気の作品になっている。ここの弁護士描写の理解にSUITSは一役買っているかも。

 

ウォーキング・デッドとゲームオブスローンズもいつか見たいのだが、あまりに巨大すぎてなかなか手が出ない。

 

 

*1:まあ、そもそも彼はそうせざるを得なかったからドラッグを作ったのではなく、ドラッグを作りたかったからそうせざるを得なかったような理由付けを自分自身にしている。