エンタメノート

自分用のメモです。

漫画寸評 2020/03~04

アルテ

  • 無料一巻のみ。
  • 森薫風。絵も森薫のように丁寧で繊細。
  • キャラクターには魅力があるが、話に臨場感が無い。世界観の描写は細かいが展開はありがち。先を読みたい、とならない。
  • これの前にブルーピリオドを読んでしまったのが良くなかった。ブルーピリオドを読もう。

ワールドトリガー

  • 現行巻まで。
  • なんとなく絵が好きにならなかったので敬遠していたが五巻くらい無料だったのを読んで最後まで読んでしまった。
  • 人間同士の模擬戦、異世界との戦争の二軸だが、前者が結局面白い。みんなが好きな異能バトルものをもう少し形式的に落とし込んだもの。チームバトロワの漫画化。
  • ただ、「とある」と同じく二軸の設定を活かしきれていないのが難点。話の構造から手を入れる必要があるので、どうしても連載モノだと難しいのだが……。とにかく、現状で面白いのでヨシ。

水たまりに浮かぶ島

  • 一巻(現行)まで。
  • 僕だけがいない街はとても好き。今作はまだ「めちゃくちゃ面白い」というほどではないが、二巻を読みたくなる感じがある。

GIGANT

  • 現行巻まで。
  • 奥浩哉の漫画はなんか読んでしまう。GANTZいぬやしきもラスト周り以外はよかったので風呂敷を畳むのが下手……というのは多分誰もがわかっている。
  • この漫画も多分投げっぱなしで終わる気がする。
  • 登場人物が少なくてGANTZのように仲間がどんどん死んでいくカタルシスは無い。なんだかんだ言ってやっぱりGANTZは衝撃的だった。
  • 多分全部同じユニバースなので全部回収してくれる作品がいつか出るはず。

らーめん才遊記

  • 四巻まで。
  • ハゲがラーメン語る漫画。他の海千山千のジャンル飯系漫画と大きな違いはないのだが、憎たらしいハゲを魅力的な人物に仕立て上げてるのは面白い。
  • これ読んでると自動的に昼飯がラーメンになる。

笑ゥせぇるすまん

  • 無料一巻。
  • 漫画とかアニメとか視るたび思うんだけど、何が面白いのか分からないんだよね。どこに共感すればいいのか。喪黒福造に目をつけられた時点でどう転んでもバッドエンド(殆ど)なのがどうにも。週刊ストーリーランドのほうが面白くない?

村上海賊の娘

  • 無料一巻のみ。小説は読了済。
  • まあ話が面白いのはわかっているので置いといて、絵が上手いなー。守り人シリーズの漫画版も上手い人が描いていたんだけど、こういう人って普段どこに眠っているんだろう。

アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり

  • 無料一巻のみ。
  • 絵が結構上手くて話が面白い。多分本当はすごく地味な職業なので無理やり展開作ってる感は強いけど(まあ、職業ものって大体そうなんだけどこの漫画はちょっとそれが強かった)。
  • 面白いんだけど二巻を今すぐ読もう、とはならなかった。でも一巻切りするってほどじゃない。時間が無限にあったら読む。

 

イチオシ

ブルーピリオド

  • 現行巻まで。
  • マンガ大賞2020で表彰された後にミーハーで読んだのでまあ、読んでいる人は既に読んでいるだろうけど。
  • この漫画の何が一番スゴイかといえば空気感。臨場感とも言う。スゴイ絵を目にしたときの引き込まれそうになるあの緊張。ふざけた日常の中でだんだん一人一人が将来を考えて進んでいく、不可逆でどこか寂しいような嬉しいようなあの感覚。文字通り人生が変わるものを目にするときの張り詰めた神経とその弛緩。うーん、読ませるよね。気づいたら最新刊まで行ってた。
  • 芸術という共感が得にくく難しいテーマを見事に漫画に落とし込んでいると思う。いろんな人の助けを得て作中に説得力のある絵画が登場するのも面白い。
  • 強いて難点を上げるとすれば、会社に居た頃藝大卒の同期UIデザイナーがクソしょぼい仕事しかしなかったのであらぬところで藝大の価値が下がっている所かな。まあ、分からないよね。世田介くんも自分より下手な講師って言ってたし。